生徒の作文
遠くの音
校舎から、吹奏楽部が、練習している音が聞こえてくる。つい数か月前まで、私はあの音の中にいた。
部活を引退してから、音楽に触れる機会は格段に減った。楽器に触れる時間、演奏会に行く時間、他の部員と曲について話し合う時間。その全てが無くなったが、私は今だって音の奏でるあの瞬間を、ステージ上のあの光を、一日たりとも忘れたことはない。
音楽をしたいという思いは、とても強くある。けれど今それに飛びつかないのは、次に音楽と向き合うとき、頑張ってきたよと、胸を張って言える自分でありたいからだ。私は音楽を迎えに行く。そしてまた、あの遠くの音を、もっと近くで鳴らすのだ。
中3K.Aさんの作品です。十数分でこの内容を書き上げる文章力は素晴らしいです。他の生徒達もかなり上手に書けるようになってきました。公立高校入試に向けて、磨き上げてもらい、入試で満点取れるぐらいに鍛えていきたいと思います。
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