生徒の変化
作文の授業をした。
良い作文とは、どういう文章か?
生徒は答える。
字がきれいで読みやすい。
段落構成されていてわかりやすい。
起承転結がある文章。
と、さまざまな回答が出てくる。
どれも大切なことではあるが、正解ではない。
正解は、読み手に伝わる文章である。
私は例年、三年生に公立高校入試の作文指導をしている。原稿用紙の正しい使い方、評価のミス、内容の適正さなどの評価項目の説明と書き方の指導をする。そして、短時間で正しくわかりやすい文章を書けるようにしてきた。そして、どう書けば読み手に伝わる文章になるかを指導する。それを教えると生徒の文章が変わる。先週の土曜日に三年生にそれを教えた。すると全員の文章が良くなった。
その中の1人の男の子が、
「先生、もう一枚原稿用紙をください。家で書いて持ってきます。」
それは、作文が一番苦手な生徒だった。
そして、昨日、持って来てくれた。書いている時の気持ちのわかる文章だったので、読んで直ぐに褒めた。笑顔で返してくれた。
生徒が変わる時、それは私が塾の先生をしていて良かったと思える瞬間である。本当に良かった。
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